Selection Criteria
三郷市議会議員 鈴木優作

議会で取り上げる
基準

いただいたテーマを、どう選んでいるか。断るときに使える形で決めてあります。基準を作ったあと、自分の過去の質問に当てはめて検証しました。

2026年8月15日 第1版。改定したときは、この日付と版数を更新します。基準を満たしていても、取り上げるとは限りません。

Why

なぜ、基準を先に決めるのか

議員の職責は、市長の執行をチェックし、制度そのものを問うことにある。担当課で片づくことや、地域の中で動かせることまで議場に持ち込めば、議会の時間が、議会でしかできない仕事から離れていく。

だから、上げるものを選ぶ。時間がないから絞るのではない。職責に合うものだけを議場に置くために絞る。

そのとき「重要だから」「気になったから」で決めていると、結局その日の気分で決まる。声の大きい人の話が通り、静かな人の話が落ちる。

だから基準を先に決めて、公開する。ガイドラインの値打ちは、断るときに使えるかどうかでほぼ決まる。

Gate

第1関門|4つ全部を満たすものだけ

ひとつでも欠けたら、候補に入れない。点数が高くても関係ない。

01
再現性がある
同じ条件の市民なら、だれにでも起こりうるか。個別の処理で終わる話か、制度・運用の話か。
02
市が決められることである
市の権限・予算・裁量で動かせるか。県や国が決めることは、市議会では決められない。自分や地域でできることも、まずそちらが先。
03
裏づけがある
市民の声のデータ、数値、他市の事例、計画や条例の記述のいずれか。思いつき単独では上げない。
04
経路の順序を踏んでいる
担当課への照会や委員会質疑で足りるものは上げない。まず照会、次に委員会、それでも動かないときに議場。この順序を自分に課す。

04が「なんでも取り上げる人」を防ぐ本丸である。

Priority

第2関門|通ったものの、順番

第1関門を通ったものだけを、次の観点で並べる。

これからの提案になっているか
いちばん重く見る。「できていない」の追及より「これからこうしてはどうか」を議場で扱いたい。
自助が先にあるか
同じく、いちばん重く見る。まず自分たちでやってみて、やり切った先に市の力が要る、という形。お金を出す話より、すでにある動きを後押しする話を優先する。
影響する市民の数
地域全体か、同じ立場の人が何人もいるか。
緊急度
生命・安全・生活基盤に関わるか。
いま言う必然性
計画の改定期、予算編成期、国の制度変更、実際に起きた事象の直後。「いつ言ってもいい話」は後回しでよい。
Points

点数のつけ方

テーマを送るページでは、この配点で点数が出る。点数は取り上げる約束ではなく、議会で扱える形にどれだけ近いかの目安である。

第1関門 60点(4つとも満たして、はじめて候補)
再現性
15点
市が決められること
15点
裏づけ
15点
経路の順序
15点
第2関門 40点
これからの提案か
12点
自助が先にあるか
12点
影響する市民の数
7点
緊急度
6点
いま言う必然性
3点

第1関門を満たさない場合、点数が高くても候補にはならない。

Exception

ひとりの事案を、例外として扱うとき

個別の事案は原則として議場に上げない。ただし次の4つを全部満たすときだけ、例外とする。「重要なら例外」は例外ではなく抜け穴になるため、例外側にこそ厳しい条件を置く。

01
原因が、その人固有の事情ではない
制度・運用の設計側に原因がある。
02
生命・身体・重大な権利や生活基盤に関わる
03
事実が、公開資料・過去答弁・記録で裏づけられる
当事者の証言のみでは上げない。
04
匿名化しても、質問が成立する
個人が特定される形でしか語れないなら、議場には上げない。

加えて、ほかの経路(担当課・情報公開・請願・司法)を尽くしたか。係争中なら司法の判断を待つ。

この条件があることで、いじめの重大事態のようなケースを「制度論としてなら上げられる/個別事案としては上げない」と一貫して切り分けられる。

Brakes

自分に課すブレーキ

議場に上げるのは、議場でしか動かせないものに限る
担当課で片づくこと、地域の中で動かせることは、そちらへ。数を絞ること自体が目的ではない。
前に取り上げたものの追跡を、必ず一つ入れる
新しいものだけを並べない。問いっぱなしにしないことが、職責の一部である。
取り上げたら、追跡を義務にする
答弁のあと、次の議会で進捗を必ず確認する。追える数しか取り上げられなくなるので、基準が自動的に厳しくなる。
断るときの言い方を、先に決めておく
その場で言葉を探すと、あいまいな期待を持たせてしまうため。
Not Only Questions

動かし方は、一般質問だけではない

第1関門を通っても、議場に上げないことがある。そのテーマにとって、議場が最適とはかぎらないためである。その場合は、ほかの方法を探す。

委員会での質疑
議案や決算の審査のなかで問う。
委員会が自ら調べる。議長への通知だけで始められる。
担当課への照会
議会を通さずに確かめる。いちばん速い。
会派としての提案
ひとりで動かせないものを、会派で持つ。
Tested

基準を、自分の過去に当てはめた

全部通るなら、基準として
機能していない。

基準を作ったあと、任期1年で自分が行った一般質問6テーマに当てはめた。結果は次のとおり。

そのまま通る
4本(LINE公式アカウントの活用/自主防災組織の連携/ソーシャルメディア運用方針の見直し/子育てと公務の両立)
条件付き
1本(行政意思決定へのAI活用の透明性)。裏づけが推測に寄っていた。
今なら上げない
1本(AI活用を見据えた法的整理と推進体制)。「研修を年間どの程度実施しているか」は、担当課への照会で足りる。

引っかかった2本は、どちらも同じ理由だった。現状を数字で聞く問いを、議場に持ち込んでいた。

そこで、運用をひとつ足した。現状の数値は事前に照会して質問文に書き込み、議場で聞くのは「その数値をどう評価し、どう変えるか」に限る。

Revision

改定について

第1版
2026年8月15日 制定
見直しの時期
年1回。目の前の案件を通したくて基準を曲げることを防ぐため、その場では変えない。
緩める方向の改定
理由を明記する。
テーマを送る ↗(外部サイト)
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個別の解決は担当部の仕事、という考え方。
自助・共助・公助の線引き。
集めたものをどう扱うか。
作成:鈴木優作(三郷市議会議員/創政MISATO)
断るときに使えるかどうかで、決まる。

本ページは「鈴木優作調べ」です。三郷市の条例と公表情報をもとに個人でまとめたもので、市・議会・会派の公式見解ではありません。実際の手続きや窓口は、必ず三郷市の公式情報をご確認ください。