Scope
目的と適用範囲
目的
災害時に、その場にいる方々からしか得られない状況を記録として集め、地域の課題の特定と、制度・インフラの改善につなげる。
適用範囲
鈴木優作が個人で運営する、住民の方からの写真・動画・状況の受け付け全般。手段は問わない。
位置づけ
市の通報・届出とは別のもの。行政の手続きを代替しない。
前提
安全が、情報より優先する。この原則に反する運用は行わない。
Four Stages
4つの段階
災害の進み方に応じて、やることを分ける。段階を飛ばさない。
01
危険が続いている間 — 集める
現地へは行かない。移動を増やさないため。発信は一次情報への案内に絞る。現場を見ていない者が状況を語ると、錯乱を招く。撮影のための外出は、はっきり断る。
02
対応が続いている間 — 必要なものだけ渡す
急を要するものは関係各所へ共有する。渡すのは事実(場所・時刻・状況)に限り、評価や要求は乗せない。個人が特定される情報は渡さない。
03
収束したあと — 確かめる
関係者から正確な情報を改めて把握し、届いた情報と公表資料を突き合わせる。この段階に入るまで、原因や責任を論じない。
04
平時に戻ってから — 未来に向ける
エリアごとに課題を整理し、制度上の弱点とインフラの弱点を分けて特定する。両者は原因も打ち手も異なるため、混ぜない。そのうえで一般質問や提案の形にする。
Prohibited
やらないこと
歯止めを先に定める。ここを守れないなら、この取り組みは行わない。
撮影のために出かけていただくこと
情報のために人を危険にさらすのは、目的と手段が逆である。
集めたものを公開すること
公開を前提にすると、送る側が構える。生の状況が集まらなくなる。
お名前・連絡先をいただくこと
匿名でなければ送れない方がいる。連絡先を持たないぶん、こちらから追加で依頼することもしない。
行政の通報・届出の代わりにすること
罹災証明や被害届は市の手続きである。混同されると、必要な手続きが遅れる。
他人の投稿の写真・動画を保存すること
著作権と個人情報の問題がある。残すのは場所・時刻・要旨・出典のリンクに限る。
対応のさなかに、行政の対応を論評すること
対応中の相手を評価しても、状況は改善しない。検証は第3段階以降に行う。
数字を、少数の声を黙らせるために使うこと
「データによると◯%しか困っていない」は、この取り組みの正反対である。
Handling
お預かりしたものの扱い
閲覧できる者
鈴木優作のみ。管理画面は合言葉で保護し、認証はサーバー側で検証する。画面だけの合言葉は用いない。
通信元の記録
生のIPアドレスは保存しない。連続投稿を防ぐためのハッシュ(元に戻せない形)のみを持つ。
保存期間
1年。写真・動画の実体ごと、自動処理で削除する。
収集しない項目
お名前・連絡先。入力欄そのものを設けない。
削除の求め
応じる。ただし匿名で預かるため、本人のものと特定する手段がない。日時・場所などから照合する。この不便は、匿名であることの裏返しである。
Numbers
数字を出すときの決まり
限界は、指摘される前にこちらから示す。
偏りを明示する
連絡手段を持たない方、時間の余裕がない方、日本語以外を使う方の声は届きにくい。この偏りを必ず併記する。
代表性を主張しない
「市内で◯か所が浸水した」ではなく「◯件の報告が寄せられた」と書く。
位置の精度を明示する
送った方が地図で指した点であり、測量した座標ではない。
突き合わせる相手の誤差も示す
公表資料と重ねるときは、相手側の粒度や基準日も併記する。
個人が特定される形にしない
件数が少ない区域は、地名の粒度を粗くするなどして扱う。
Direction
目指している形
現状は個人の取り組みである。将来的には会派・議会・行政の取り組みにしていきたいと考えている。住民が暮らすリアルタイムの視点は、行政がどれだけ職員を動員しても得られない情報であり、それを協働の形で速やかに集められる仕組みを築いていく。
そのために、個人で運用している段階で原則を定め、公開しておく。仕組みが広がってから原則を足すのは難しいためである。
Revision
改定について
第1版
2026年8月15日 制定
見直しの考え方
運用して不都合が出たとき、扱う情報の種類が増えたとき、個人でない体制に移すときに見直す。「やらないこと」を緩める方向の改定は、理由を明記する。
改定履歴
第1版のみ。
Related
あわせて読む
集めることの裏側。発信をどう抑えるか。
警戒レベル・キキクル・水位・震度。
何人に聞けば足りるのか。数字の扱い方。
サイト全体での個人情報の扱い。
作成:鈴木優作(三郷市議会議員/創政MISATO)
広がってから原則を足すのは、難しいから。
広がってから原則を足すのは、難しいから。