Subsidiarity · Who Does What
国・県・市・自治会・個人——役割を、混同しない
誰が、
どこまで。
「困った、だから市が」ではなく——まず個人(自助)、担えないことを地域(共助)、それでも足りないことを市(公助)が。上位は下位を"置き換える"のではなく、"補い、支える"。補完性の原則で、役割のスコープを、5層に分けて書きます。
5層
個人・自治会・市・県・国
補完性
できることは、できるだけ身近で
責任の設計
誰が・どの費用で・どこまで

「誰の仕事か」を、最初に決める。

国・県・市・自治会・個人。同じ「困りごと」でも、担うべき主体は違います。私は、この役割のスコープを明確にすることが重要だと考えています。上位が安易に肩代わりすれば依存を生み、下位に丸投げすれば放置になる。補完性の原則で「こうあるべき」を、図にしました。

The Principle

補完性の原則——できることは、身近で

上へ向かうほど「広域・最後の砦」、下へ向かうほど「身近・出発点」。まず身近な単位で担い、担えないことだけを上へ。上位は下位を置き換えず、支え・任せる。

補完 下で担えないことだけを、上へ。(安易に丸投げしない)
支援・権限移譲 上は、下を支え・任せる。(肩代わりして依存を生まない)
広域・最後の砦身近・出発点
ナショナル
全体の枠組みをつくる
法律・社会保障・税・外交防衛/財源の再配分
埼玉県・広域
市を超える広域を担う
警察・県道・河川・広域医療/市町村間の調整
三郷市・公助
身近な公共と、その"仕組み"
子育て・介護・ごみ・生活道路・学校/条例・制度づくり
自治会・地域
共助
近所で支え合う
見守り・清掃美化・防災の初動・居場所づくり
個人
自助
自分と家族のこと
住まい・土地の管理/日々の備え/身の回りの安全

こうあるべき(たたき台)

① まず身近で。個人 → 地域 → 市の順に担い、上位は「置き換え」でなく「補完」。
② 市の役割は「代わりにやる」より、自助・共助を支える"仕組み"を持つこと。
「誰が・どの費用で・どこまで」を最初に決める。=責任の設計。

Applied

当てはめてみる

雑草・空き地

草の問題に見えて、実は「誰の土地を・誰の費用で・どこまで」という責任の設計の問題です。個人=所有者責任が大原則。市の役割は「代わりに刈る」ことではなく、自助を安くし、応じない所有者に責任を果たさせる制度(条例)を持つこと。上位が肩代わりすれば、かえって放置を招きます。(→ 雑草と空き地の課題

防災

災害はこの5層がきれいに重なります。個人の備え(水・食料・家具固定)→ 自治会の初動(安否確認・初期消火。三郷は131組織・組織率97%)→ の体制・資機材・避難所 → の広域応援・河川 → の制度・財源。どれか一層に頼り切らない設計が、いざという時に効きます。

My View

スコープを混同しないことが、いちばんの近道

「市の仕事」を増やすことが、市民のためとは限らない

要望をすべて市が引き受ければ、財源も職員も足りなくなり、かえって一つひとつが薄くなります。だからこそ、「これは誰が担うべきか」を最初に切り分ける。個人・地域でできることは、できる形(=安く・簡単に)を市が整える。市にしかできないことに、市の力を集中する。
これは、各シミュレーションで必ず問う「そもそも、誰の予算か」の土台でもあります。役割のスコープを明確にすること——それが、限りある力で最大の効果を出す、いちばんの近道だと考えています。

関連:雑草と空き地の課題シミュレーション一覧地方議員の職責。本ページの「こうあるべき」は鈴木優作の考え方(たたき台)です。

本ページは「鈴木優作調べ」です。公表資料をもとに個人でまとめたもので、市・議会・会派の公式見解ではありません。数値や制度は時点により変わります。実際のご判断は、必ず三郷市・埼玉県・国など公式情報をご確認ください。

Notes

作成:鈴木優作(三郷市議会議員/創政MISATO)
「誰の仕事か」を、最初に決める。