補完性の原則——できることは、身近で
上へ向かうほど「広域・最後の砦」、下へ向かうほど「身近・出発点」。まず身近な単位で担い、担えないことだけを上へ。上位は下位を置き換えず、支え・任せる。
こうあるべき(たたき台)
① まず身近で。個人 → 地域 → 市の順に担い、上位は「置き換え」でなく「補完」。
② 市の役割は「代わりにやる」より、自助・共助を支える"仕組み"を持つこと。
③ 「誰が・どの費用で・どこまで」を最初に決める。=責任の設計。
当てはめてみる
雑草・空き地
草の問題に見えて、実は「誰の土地を・誰の費用で・どこまで」という責任の設計の問題です。個人=所有者責任が大原則。市の役割は「代わりに刈る」ことではなく、自助を安くし、応じない所有者に責任を果たさせる制度(条例)を持つこと。上位が肩代わりすれば、かえって放置を招きます。(→ 雑草と空き地の課題)
防災
災害はこの5層がきれいに重なります。個人の備え(水・食料・家具固定)→ 自治会の初動(安否確認・初期消火。三郷は131組織・組織率97%)→ 市の体制・資機材・避難所 → 県の広域応援・河川 → 国の制度・財源。どれか一層に頼り切らない設計が、いざという時に効きます。
スコープを混同しないことが、いちばんの近道
「市の仕事」を増やすことが、市民のためとは限らない
要望をすべて市が引き受ければ、財源も職員も足りなくなり、かえって一つひとつが薄くなります。だからこそ、「これは誰が担うべきか」を最初に切り分ける。個人・地域でできることは、できる形(=安く・簡単に)を市が整える。市にしかできないことに、市の力を集中する。
これは、各シミュレーションで必ず問う「そもそも、誰の予算か」の土台でもあります。役割のスコープを明確にすること——それが、限りある力で最大の効果を出す、いちばんの近道だと考えています。
関連:雑草と空き地の課題/シミュレーション一覧/地方議員の職責。本ページの「こうあるべき」は鈴木優作の考え方(たたき台)です。