令和8年5月29日から、仕組みが変わりました
この夏が、新しい仕組みの
最初の出水期です。
気象庁は「警報・注意報は警戒レベルとの対応が複雑でわかりにくくなっていた」として、令和8年5月29日から新しい防災気象情報の運用を始めました。変わったのは3つです。
出典: 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年〜)」/報道発表「新たな防災気象情報の運用について」(令和7年12月16日)、「新たな防災気象情報の発表基準等を公表します」(令和8年4月30日)。2026年8月15日確認。
気象庁と市の2者です。
警戒レベル1〜5。だれが何を出すか
数字は共通ですが、出す人が2者います。市が出すのが「避難情報」、気象庁が出すのが「相当情報」です。
レベル1と2は、市からは出ません。気象庁の情報だけです。「市から何も来ないから大丈夫」とはならない、ということでもあります。
出典: 気象庁「警戒レベルとの関係」。
8月13日の三郷市で、実際に何が起きたか
この日の三郷市を並べると、レベルが上がって、下がったことがわかります。
「レベル4」と「レベル2」が両方出てくるのは、矛盾ではありません。18:33がいちばん強い時間で、21:00には下がっていた、という時間の差です。レベルは、その時点のものだということが、この日の記録からわかります。
18:33の発表は報道(ライブドアニュース掲載・2026年8月13日)で確認したもので、気象庁の発表原文では未確認です。市の21:00の内容は三郷市公式サイト(ページID 13153)によります。
これとは別の「レベル」もあります
警戒レベルとは別の物差しが、いくつも動いています。混ざると判断を誤ります。
三郷市が見ているのは江戸川なら野田、中川なら吉川の観測所です。ほかに利根川(栗橋)・荒川(熊谷)も避難情報の判断に使われます。
出典: 三郷市地域防災計画 第4編 風水害対策計画(1.1 活動体制と配備基準 p.4-2/4.2 避難情報 p.4-90)、三郷市「罹災証明書・罹災申告受理証明書について」(ページID 127)。
レベルが上がらない災害もあります
8月13日の三郷が、まさにそうでした。
避難情報のレベル3・4・5は、大きな川の水位で決まります。ところが8月13日に三郷市内で起きたのは、水路や側溝から水が出る内水氾濫でした。川があふれたわけではないので、この基準にはひとつも触れません。
つまり、道路が膝の下まで浸かっていても、避難情報のレベルは上がらないことがあるということです。レベルは便利な物差しですが、いま自分がいる場所の状態を置き換えるものではありません。
キキクル(危険度分布)で、いまの場所を見る ↗(外部サイト)キキクルは色で表示されます。黄=注意(レベル2相当)、赤=警戒(レベル3相当)、紫=危険(レベル4相当)、黒=災害切迫(レベル5相当)。
あわせて読む
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年〜)」「警戒レベルとの関係」
- 気象庁 報道発表「新たな防災気象情報の運用について」(令和7年12月16日)/「新たな防災気象情報の発表基準等を公表します」(令和8年4月30日)
- 三郷市地域防災計画 第4編 風水害対策計画(p.4-2/p.4-90)
- 三郷市「罹災証明書・罹災申告受理証明書について」(ページID 127)/「三郷市からの防災情報【8月13日21時00分現在】」(ページID 13153)
- いずれも公表資料。2026年8月15日に確認。
数字は、そのときの状態を指しているだけ。