Late-Elderly Medical Care
27.1億円

広域連合への納付金(令和8年度)

後期高齢者医療の納付金は、
10年後にいくらになるのか。

後期高齢者医療特別会計は令和8年度27.4億円で、前年から+15.5%。後期高齢者(75歳以上)が高齢者に占める割合は令和12年度に62.9%でピークを迎える推計です。この伸びが続いたら、誰がいくら支えるのか。

27.4億円後期高齢者医療特別会計(令和8年度)
+15.5%前年度からの伸び
62.9%後期高齢者の割合のピーク(令和12年度推計)

市の会計を通るのは、納付金です

後期高齢者医療の保険者は市ではなく、県の広域連合です。市がやるのは保険料の徴収と、広域連合への納付。だから市の特別会計27.4億円の大半は、広域連合納付金27.1億円です。

財源は法律で、公費5割(国4・県1・市1)、現役世代からの支援金4割、後期高齢者の保険料1割。市が決められる余地は、ほぼありません。だからこそ、伸びを先に見ておく必要があります。

10年後の納付金=27.1億円 × (1+伸び率)^10 支える側1人あたり=納付金 ÷ 65歳未満の人口

前提を、あなたが動かしてください

起点は実額の27.1億円。伸び率と、支える側の人口の変化だけを動かします。

令和8年度は+15.5%でしたが、これは1年の数字です。初期値は控えめに+5%にしています。

+5.0%

三郷市の人口は令和4年をピークに減少。日本人は直近1年で630人減。初期値は−0.5%。

−0.5%
5年後の納付金
10年後の納付金
10年後・支える側1人あたり

そもそも、誰の予算か

この制度で市が決められることは、ほとんどありません。だから「誰の予算か」を知っておくことが、いちばんの備えです。

負担するのは割合・立場性格
公費の4/5(全体の4割)法定
都道府県公費の1/5(全体の1割)法定。保険者は県の広域連合
公費の1/5(全体の1割)一般会計から。市が決められるのは徴収と窓口だけ
現役世代支援金(全体の4割)各医療保険から。全国で調整
後期高齢者保険料(全体の1割)広域連合が2年ごとに決める

「支える側1人あたり」は、この納付金を65歳未満の人口で割った目安です。実際の負担は税と保険料を通じて全国で薄く広く分担されます。

この試算で、いちばん揺れやすいところ

都合の悪い前提こそ、先に書いておきます。

  • +15.5%は1年の数字で、これを10年延ばすのは乱暴です。初期値を+5%にしたのはそのためで、本当の伸びは広域連合の推計にあたる必要があります。
  • 「支える側1人あたり」の分母は、65歳未満の人口を総人口−65歳以上で置いた粗い数字です。0〜14歳を含んでいます。
  • 市の会計を通る納付金は、市の一般財源とは違います。大半は保険料と公費の通り道で、市の持ち出しは公費の1/5の部分です。
  • 後期高齢者の割合が令和12年度でピークという推計を、伸び率に反映していません。ピーク後は伸びが鈍る可能性があります。

したがって、この数字は「予測」ではありません。「前提がこうなら、お金はこの方向に動く」という関係の確認です。

私の考え

この分野は、市にできることが本当に少ない。保険者は県の広域連合、財源は法律、保険料は2年ごとに広域連合が決める。

それでも数字を出すのは、市の予算の中で「動かせないお金」がどれだけ増えていくかを知っておかないと、動かせるお金の議論ができないからです。介護と後期高齢者医療の2会計で、もう140.5億円(令和7年度決算)。

市にできるのは、健診と保健指導で重くなる前に気づくこと。それは健康寿命をのばす投資の話につながります。

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Sources & Assumptions

  • 後期高齢者医療特別会計 令和8年度27.4億円(+15.5%)、広域連合納付金27.1億円: 令和8年度当初予算。
  • 後期高齢者比率 令和6年度56.2%→令和8年度59.6%→令和12年度62.9%(ピーク): 市の推計資料。
  • 財源構成(公費5割=国4・県1・市1、支援金4割、保険料1割): 高齢者の医療の確保に関する法律。
  • 人口142,152人・65歳以上38,552人: 住民基本台帳(令和7年)。65歳未満の人口は差し引きの粗い値です。
作成:鈴木優作(三郷市議会議員/創政MISATO)
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