伸びの正体と、市の負担
障害福祉サービスの費用は、国1/2・県1/4・市1/4が法律で決まっています。61.7億円がそのまま市の負担ではなく、市の一般財源から出るのは約1/4です。ただし利用が増えれば、その1/4も同じ率で増えます。
「親亡き後」は、親と暮らしてきた人が、親の高齢化や死去のあとにどこで暮らすかという問題です。グループホームの定員が足りなければ、市外の施設か、在宅で支える人がいない状態になります。
前提を、あなたが動かしてください
起点は実額の61.7億円。伸び率と、住まいをふやす速さを動かします。
令和8年度は+6.6億円(約+12%)。初期値は控えめに+8%。全国的にも障害福祉費は伸び続けています。
市が直接建てるのではなく、事業者の整備を補助や調整で後押しする形。人数は仮置きです。
グループホームの利用にかかる給付の目安。実額は障害の程度で大きく違うため、幅を持たせています。初期値250万円は仮置き。
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そもそも、誰の予算か
障害福祉サービスは、市が支給を決め、費用は国・県・市で分ける制度です。
| 負担するのは | 割合・立場 | 性格 |
|---|---|---|
| 国 | 1/2 | 法定 |
| 都道府県 | 1/4 | 法定 |
| 市 | 1/4 | 一般会計から。支給決定と計画は市 |
| 本人 | 原則1割(上限あり) | 所得に応じた上限で、多くは0円 |
グループホームの整備そのものは民間事業者が担うことが多く、市にできるのは補助・調整・計画に載せることです。
この試算で、いちばん揺れやすいところ
都合の悪い前提こそ、先に書いておきます。
- 伸び率は1年の実績(+12%)を延ばしただけで、利用者数の推計と整合させていません。
- 住まい1人あたり250万円は仮置きです。障害の程度と支援の内容で数倍の幅があります。
- 「親亡き後」の対象人数を把握していません。手帳所持者のうち親と同居している高齢の方の数は、市の資料にあたる必要があります。
- 整備の年10人分という速さも仮置きです。事業者が現れるかどうかは、報酬と土地しだいです。
したがって、この数字は「予測」ではありません。「前提がこうなら、お金はこの方向に動く」という関係の確認です。
私の考え
障害福祉費の伸びは、制度が使われるようになった証拠でもあります。児童発達支援が計画の155.9%ということは、必要としている子が計画より多かったということ。
問題は「親亡き後」です。いま在宅で支えている親が年をとったとき、住まいがあるか。これは数年先に急に来る話ではなく、いま数字で見えている話です。
だから私は、障害福祉の計画を「サービス量」だけでなく、住まいの定員を何年でいくつにするかという数字で書くべきだと考えています。決めるのは市です。
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Sources & Assumptions
- 障害福祉費 令和8年度61.7億円(+6.6億円)、手帳所持6,123→6,620人(精神1,141→1,475・+29%、療育+18%)、児童発達支援 計画比155.9%、放課後等デイ110.6%: 令和8年度当初予算と市の障害福祉計画の実績。
- 費用負担(国1/2・県1/4・市1/4): 障害者総合支援法第92条〜第95条。
- 住まい1人あたりの公費、整備の速さ、親亡き後の対象人数は仮置き・未確認です。
数字の誤りや、前提の置き方へのご指摘をお待ちしています。