Local Assembly · Defined in 2023
地方自治法 第八十九条(令和5年改正 前・ほぼ全文)
「議会を
置く。」
これは、2023年の改正まで地方自治法が"地方議会"について定めていた条文の、ほぼ全文です。役割も、議員の職務も、法律には書かれていませんでした。それが変わったのは、つい最近のこと。
1947→2023
役割が明文化されるまで(約76年)
第89条
長く「議会を置く」の一行だけ
令和5年
法律第19号で"定義"(2023)

地方議会が"定義"されたのは、実はつい最近。

憲法は「議事機関として議会を設置する」と定めています(第93条)。でも、その中身——議会が何をし、議員が何を負うのか——を地方自治法にはっきり書いたのは、2023年(令和5年)の改正が初めてでした。約76年をへて、地方議会はようやく法律上"定義"された。この改正が何を変えたのか、そしてなぜ大切なのかを、わかりやすくまとめます。

Before

実は、条文は「議会を置く」だけだった

憲法は「議事機関として議会を設置する」と定めています。ところが、それを受ける地方自治法は、長らく議会について"置く"としか書いていませんでした。

日本国憲法 第九十三条
地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。
② 地方公共団体の(略)議会の議員(略)は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。
地方自治法 第八十九条 <2023年改正 前>
普通地方公共団体に議会を置く。

——以上が、条文の全文です。何を議決するのか、議員は何を負うのか。それは長い間、法律の"外"にありました。

After · 2023

2023年、地方議会が"定義"された

「地方自治法の一部を改正する法律(令和5年法律第19号)」——国会提出 2023年3月、成立 2023年4月26日、この部分の施行は2023年5月8日。第89条に、次の下線部が新しく加わりました。

地方自治法 第八十九条 <2023年改正 後>
普通地方公共団体に、その議事機関として、当該普通地方公共団体の住民が選挙した議員をもつて組織される議会を置く。
普通地方公共団体の議会は、この法律の定めるところにより当該普通地方公共団体の重要な意思決定に関する事件を議決し、並びにこの法律に定める検査及び調査その他の権限を行使する。
前項に規定する議会の権限の適切な行使に資するため、普通地方公共団体の議会の議員は、住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない。
下線部が、改正で新たに条文に加わった部分。

「議事機関である」こと。「重要な意思決定を議決し、検査・調査の権限を行使する」こと。そして議員は「住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない」こと。——議会と議員が何者なのかが、はじめて法律の言葉になりました。

Why Now

なぜ今、わざわざ明文化したのか

全国の議長会が挙げた、3つの意義

この改正のもとになった議論(第33次地方制度調査会)で、地方議会の位置づけを明文化する意義として、次の3つが挙げられました。

議会とは何かを、住民にしっかり理解してもらう。
議員が、その重い責任をさらに強く自覚する。
女性や若者など、多様な人材の議会への参画を図る。

投票率の低下や、なり手不足。「議会って何をしているの?」という素朴な問い。そこに正面から答えるために、まず言葉で定義するところから始めた——そういう改正です。

Also

あわせて、議会の手続もオンライン化

請願・意見書などが、デジタルで可能に

同じ令和5年改正では、議会に関わる手続のオンライン化も進みました。行政手続はすでにデジタル化が可能でしたが、"議会"はその対象外で、文書でのやり取りが必要だったのです。改正により、住民から議会への請願書の提出(第124条)や、議会から国会への意見書の提出(第99条)などが一括してオンライン化可能に(2024年4月1日施行)。政務活動費の収支報告書の提出などもデジタルでできるようになりました。

My View

「定義された」いまこそ、三郷で活かす

「住民の負託を受け、誠実に」——これは、私の原点でもある

新しい第89条第3項の「住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない」。この一文は、私が1,703票の信託を受けたことの重みそのものです。議会が下した処分が違法と認定された除名審決で、私が「賛成した議員の責任」を引き受けたのも、この精神に通じます。

国が「議会とは何か」を定義したいまこそ、三郷でも一歩進めたい。議会基本条例による原則の明文化、そして「議会って何をしているの?」に答える発信を。多様な人材——女性・若者・現役世代の参画は、私のミッションそのものです。定義は、ゴールではなく出発点だと考えています。

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本ページは「鈴木優作調べ」です。公表資料をもとに個人でまとめたもので、市・議会・会派の公式見解ではありません。数値や制度は時点により変わります。実際のご判断は、必ず三郷市・埼玉県・国など公式情報をご確認ください。

Sources & Notes

作成:鈴木優作(三郷市議会議員/創政MISATO)
定義は、ゴールではなく出発点。